あなたの記す福音書のための草稿 8
何かに導かれるように。
彼女との交流は続いた。
他愛もない話から始まった交流の習慣は、
気づけば一日何時間にも及ぶことが普通になっていた。
職場や宗教論について、何をそれほど話すことがあるのだろうか。話は全く尽きなかった。
加えて、僕の霊的感覚はどんどん加速して行き、話を向けた彼女の過去世が、次々と見えるようになっていった。
まるで、毒親から彼女を救出するかのように、尼さんに説教をしたり。
理不尽な職場の人の攻撃から弁護したり。
四方山話をしていた段階から、段々と、僕から彼女を指導するようになっていた。
そんな風にしていくうちに、僕が彼女に説教をしていた時に、△△△△が降りてきて、信仰論を語った。△△△△系が彼女へのもう一段の信仰を立てさせるということを僕を通して行おうとしていた。そしてそれを通じて△△△△△を盛り立てよ。ということだった。
この頃は明確にコントロールができなかったので、語っていくうちに自分の考えのように言葉が湧いてきていた。
一方でこの頃、△△△△自体の改革も、お前と彼女の使命なんだと言うような声も聴こえてきていた。
社会生活の一方で、超常的なことが日常的に起こる生活が始まった。