あなたの記す福音書のための草稿 7

ストレスで、フラフラになりながら、

ここで倒れたら負けだと、食欲は無いが、

せめて精のつくものを食べ続けた。

 

父親と交渉することは見切ったが、

母親に対してはアドバイスを与え続けた。

思ったように響いてはいかなかったが、

できることは続けた。

父親はいよいよ正気を失って。自殺をするというようなことを触れ回ったりしていた。

 

優先順位の判断を迫られていた。

 

このまま、やりたいことにチャレンジせずに、親のせい環境のせいにして、言い訳をする。

父親のような人生を生きる訳にはいかない。

 

善悪の判断、優先順位、悪魔への見切り。

転職して、自己確立をするまでは、この問題に

人生を潰させることはできない、と決めた。

 

鉛のように先の見えない中で、過ちも、至らないことも、たくさんあった。仕事上の苦しみ、生活の苦しみ、家族の苦しみ、未来への不安、

日増しに鋭くなっていく霊的感覚。

全ての苦しの中で、問われているのは一つ。

今、人生を変えられるのか?

それともここでくすぶるのか? 

そんな中で、希望の仕事を何とか見つけ出し、

奇跡的に、採用通知を得るところまでこぎつけた。