あなたの記す福音書のための草稿 9
自分自身の心のこだわり。
執着、過去世。も次々に見えるようになった。
宿泊施設に泊まった時に、灯りが切れてつかなくなった。
2度電気スタンドを変えてもスタンドの灯りはつかなかった。道に佇む禿頭の男の影がみえた。お前だけは見逃してやるという声が聴こえた。××だ。
悪魔は信用しない。交渉しない。
彼女と電話をつなげると、バチンと離れた。
悪魔が邪魔をするならばむしろ、彼女と道を共に進もうと決めた。
このゴールデンウィークに自分を変えると。
何かに導かれてお籠りをした。
彼女に説教をするように、過去世を読んでいた。尼さんを入れて人生を読んで語らせていると。途中で××にジャックされた。
その時に、僕が悟ったのは、○○○○だった。
父親の悪影響を祓い、帰依の心を決めたことで降すことができた。
このあたりから、加速度的にみえることが増えていった。
そんな折に、上野で開かれた東寺展のチケットを手に入れ、彼女と観に行った。
そこには真言八祖像が展示されていた。
一祖龍猛菩薩から、八祖空海に至るまでの真言宗の祖師達の肖像である。
どうしても、その中の一つの肖像が頭から離れない。
その夜、彼女と展示について話した。
「どうも今日の中に俺がいる気がする」
と言うと、彼女は「龍猛」と言った。
それはまさに、僕が頭から離れなかった名前だった。
龍猛とは聴きなれない名前だったが、
龍樹、ナーガール・ジュナと世界史的には呼ばれることが多い。
世界史の教科書で印象的な名前だったことを覚えている。
彼女が、調べてくれて、その魂の一部が、聖ベルナルドと呼ばれていると教えてくれた。
それから、僕たちは、聖ベルナルドからの明確な指導を受け始めた。