伝記
あなたの記す福音書のための草稿11 起きること 考えること 聴こえるもの 一つ一つきちんと納得して 進んでいく そこに偽りは無いし スジが通っているらなら 潔く受け入れる きちんと一つ一つ 天上界と交流を続け 積み上げていく それに応えるのうに 新たな啓…
何かに導かれるように。 彼女との交流は続いた。 他愛もない話から始まった交流の習慣は、 気づけば一日何時間にも及ぶことが普通になっていた。 職場や宗教論について、何をそれほど話すことがあるのだろうか。話は全く尽きなかった。 加えて、僕の霊的感覚…
ストレスで、フラフラになりながら、 ここで倒れたら負けだと、食欲は無いが、 せめて精のつくものを食べ続けた。 父親と交渉することは見切ったが、 母親に対してはアドバイスを与え続けた。 思ったように響いてはいかなかったが、 できることは続けた。 父…
もう完璧でない人生。 できることは何でもする。 転職について尊敬する父親にも相談し、文章の添削をしてもらった。返ってきた乱雑な文章をみて、もしかしてこの人仕事ができないんじゃないか、ということに生まれて初めて思い至った。 その頃に、母親から父…
もうすでに挫折した身。 外側の価値観を捨てて、 自分が本当にやりたいことに向き合おう。 海外への進学や、色々な可能性を検討して、 自分の人生を生きるには、今転職をするしかない。 この頃、変わらずに誘いを時折かけてくれる子と連絡をとるようになった…
大学には、気の合う仲間がいた。 勉強ができても人間性が良くないんだという呪いを振り切るように、 馬鹿なことをして、それでも、肯定される自分を探した。 団体の活動に招待してくれた女の子がいた。 少し地味な人たちの中で、話を分かってくれそうな子だ…
自分らしい振る舞いが、周りに愛されるような学生時代。 学級委員で、転校生には一番に声をかけるような子だった。 新しい遊びを考案して皆で遊んだり、イベントを企画したりしていた。 クラスメイトの全員の参加する水鉄砲大会を主催したこともある。 歳の…
幼稚園に行くことには納得が行かなかった。自由に過ごして、自由に母親と遊びたい。他の子どもに自分のやりたいことを邪魔されるのも嫌だ。なぜ、幼稚園に行かなければならないのか?という問いに、納得した答えをもらえなかったからだ。それでも、力づくで…
なぜ自分はこんなみにくいところに居るんだろうか? 夜泣きが止まない僕は父親に抱かれて、家の前の崖から、街を見下ろす。「何か」を求めて泣いている。それが何かは自分にも分からない。 それが僕の一番古い記憶の一つだ。 工業都市の山の上に僕の家はあっ…